「お言葉どおりになりますように」

2017年12月3日

ルカによる福音者1章26-38節  

み使いガブリエルはマリアの前に現れ、

主イエスの降誕を告げる。

マリアは戸惑いながらも

「お言葉通りにこの身になりますように」と引き受ける。

ここにマリアの信仰がある。

そのマリアの信仰とはどういうものなのか。


ルカ福音書は主イエスの誕生と並行して洗礼者ヨハネの誕生物語を記している。

ヨハネ誕生の預言を父になるザカリアはガブリエルから告げられる。

マリア同様、大変驚き答える。

「何によって私はそれを知ることができるでしょうか」。

「何によって」。


ザカリアの妻エリサベトは自分が妊娠したことを知る。

すると彼女は人目から離れひっそりと生活を始める。

5ヶ月経ち、彼女は始めて自分の身に起こったことが神の業だと賛美の詩を歌う。

ザカリアは「何によって」と聞く。

「他の材料はないのですか。

あなたの言葉だけでは不十分。

もう少し何かないと私は決断することができません」。

エリサベトも5ヶ月の時間が経って始めて受け入れられた。

ザカリア、エリサベト夫婦、

彼らは遠回りをする。

直接には行かない。

補助になるもの、

頼れるもの、

それらを経由してでないと目的地に行けない。


マリア

「この身になりますように」

引き受ける。

姦通の女と世間から蔑まれる未来を知りながら、

何にも頼らず、

時間も必要とせず、

ただ丸ごと受け取る。


マリアの信仰とは何か。

マリアの子どもイエス。

イエスは丸ごと引き受けた。

神の心を、

人の罪を、

丸ごと引き受けた。

人からの評価はない。

未来の保証もない。

益と思えることは何もない。

誰から応援されないことをする。

何故するのか。

それが私の仕事だから。

神から与えられた私だけができる仕事だから。  


世界から非難された私の仕事。

マリアはイエスを産み、

イエスは十字架にかかった。


世界からは非難された私の仕事。

その仕事は2000年の時を経て、世界中で実を結んでいる。

保証、約束、頼りになるものが何もなくともはっきりと分かるものがある。

神が望んでいる。

ならばそれを果たす。

その者がマリアの信仰を継ぐもの、

世界を作り出していくもの

神の子となっていく。 

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

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