「天に栄光、地に平和」

2017年12月24日

ルカによる福音書2章8-20節 

 「天に栄光、地に平和」そう歌う天使たちの言葉が夜空に響き渡ります。

「平和とは何か」。

昨日の代官山ノエルでもわたしたちはその問いを続けました。

ルカの記すクリスマスの場面、

「天の栄光」「地の平和」

それを天使たちが祈ります。

「天の栄光」と「地の平和」、それは結び合っているのでしょう。

栄光と平和、どのような関係があるのか。


クリスマスは夜に起こった出来事です。

同じ夜、羊飼いは夜通し羊の群れの番をしていました。

夜、働く。

普通の者は働かない時間です。

寝ている時間。普通と逆、裏の時間を過ごしているのが羊飼いです。


この羊飼いは象徴でしょう。私たちの、世界の象徴でしょう。

私たちには人に合わせられる顔があります。

見せたい顔があります。

そして、見せられない顔があります。

隠しておきたい心があります。

「怒り」「憎しみ」「悲しみ」、

あるいはしまっておかなければならない「過ち」「罪」。

私たちには夜があります。

夜を抱えて私たちは社会は、世界は進んでいます。


クリスマスは夜に起こりました。

夜だから起きました。

夜を夜にしておかない。

闇を闇にしておかない。

天は栄光の場所。

光の場所。

明るい。

それが天であり、この世界のはずです。


この世界は闇だ。

そう信じている人の心にクリスマスはやってきます。

暗い心。

頑なになっている心。

許せないものを抱え怒り

許されないと怯える心。

心の夜  


クリスマスに誕生した主イエス。

十字架にかかります。

人々の頑なな心を背負って。

それが神の御心だから。

神は受け止める。

わたしの隠しておきたい心を受け止める。


赦しがあるから。

イエス・キリストの生涯を通しての言葉。


羊飼いは天使の語ったことを確かめるために出かけていく。

闇の中を歩んで。


わたしたちはまだ受け入れられない。

赦しがあるなどと。

それでも進んでみる

羊飼いのように。

闇の中を信じて進む。


出会えるはずです。

赦しに。

平和に。

本当の世界に。


今年のクリスマス。

歩みだしてみましょう、信じて。 

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

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