12月22日 主日礼拝

12月22日

Merry Christmas 主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師

ルカによる福音書 2章1~7節

ローマ皇帝アウグストゥス

人口調査の勅令を出す。

帝国の人口

国力、軍事力、経済力を把握するためのもの。

帝国の傘下にあるユダヤも例外ではない。

決められた期間に登録をするために各々の生まれ故郷に帰っていく。

それぞれの生活がある。

それをすべて中断して、登録をするための旅を始める。

登録をすればどうなるのか。

明るい未来が待っているわけではない。

帝国に情報を差し出せば、その支配はますます強まっていく。

生活を中断させられ、不利益を被ることが予想される旅を始めていく。

暗い旅。

闇に向かって歩まされる。

ヨセフとマリアもその旅を強いられる。

身重のマリア。

旅をするような状況ではない。

それでもその流れに飲み込まれる。

人口調査は一斉に行われる。

宿屋はすべて人で埋まっている。

ヨセフとマリアは宿屋にも入れない。

飼い葉おけとの記述があることから馬小屋を連想するが、本当はもっと劣悪な状態だったのかもしれない。

安心できる状況ではない。

なんの保証もない状態。

そこにイエスは誕生する。

真っ暗闇の状態。

私たちの世界はどうか。

戦争が次から次に起こり、またいつどこで新しい争いが生まれるとも限らない。

闇が覆っている。

クリスマスの物語は告げる。

闇の中に光はあると。

私たちの生活は、人生はどうか。

楽しく、嬉しい時もある。

だが、それを吹き飛ばすかのように辛く、悲しい時が襲って来る。

闇が私の心を覆い、支配する。

クリスマスの物語は告げる。

そこに光があると。

闇に覆われた時

私たちは何をするのか。

恐れおののき、怒り、悲しむことが私たちのすることではない。

自らの心に潜っていく。

現実、ここに至る過去、他者からの言葉。

暗いものばかりが心の中にはあるかもしれない。

それでもその暗さの中を進んで行く。

進んで進んで、どうなるのか。

クリスマスの物語に出会う。

闇の中の光に出会う。

パウロはかつて「自分は弱い時にこそ強い」と言った。

闇の中に光を見出した言葉。

「あなたは世の光」

イエスの山上に説教の言葉。

闇がある。

ただ、闇があるから光が分かる。

光は必ずある。

光は必ず私に備わっている。

クリスマスの物語の真実。

真実を確認するため私は光を信じて歩み出す。

クリスマスの恵み。

クリスマスの物語は私の物語。


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