6月7日 主日礼拝

6月7日 主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師


使徒言行録24章1−9節

三位一体

異なるものが個々に重なり一つのもの、全体を写しだす。

パウロの時代、三位一体の表現はまだなかったであろう。

ただ、彼の思考の中にはすでにこれはあった。

自分の経験。自分が学んできたユダヤ教。

それとイエスの言葉があまりに違う。

当初、パウロはイエスを否定して解決をしようとしていた。

だが、重ねた。

重ねて、神に近づいた。

三位一体の思考方法。

これは過去、キリスト教の話に止まるものではない。

これからこの思考をますます求められる。

「成長」

私たちはこの言葉を肯定的に捉える。

畜産業。

鶏、豚、牛はいつ屠畜されるのか。

成長が止まった時。

成長が止まったものに餌を与えるのは無駄なこと。

ここにあるものは成長は肯定され、成長がないものは否定される。

これは家畜だけの話ではあるまい。

私たち人間も成長が強要され、成長のなきものは評価されない。

地球規模でも成長が求められ、それを人はひたすらに求めている。

ただ、地球のパイは決まっている。

その決まった中での奪い合いを「成長」と呼んでいる。

Co2、奪い合いの結果、排出されるもの。

排出量を減らすことの必要性は誰もが分かっている。

それへの手立ても提案される。

それでも成長を止めるわけにはいかない。

現実にはただ先送りされているだけ。

Co2の排出はいけない。

成長を止めるわけにはいかない。

相反するものがぶつかっている。

答えを見つけられないでいる。

生成AI

アルファ碁が囲碁のチャンピオンに勝利した。

私たちを驚かせたが、この出来事は人類が今後直面する課題を突きつけてきた。

対戦の中でAIが打った思いもよらぬ一手。

誰もが誤手だと思った。

AIの実力とはこんなものかと思っていた。

ところが対戦が進むうちに「誤手」と思われていたものが「決まり手」だったことが明らかになった。

ここには二つのことが秘められていた。

一つはAIは人の想像を遥かに超えることを実行する。

そしてもうひとつの深刻な問題。

AIがどうしてその一手を打ったのか、そのアルゴリズムが人には解析できない。

医療に導入されるAI

それが患者の腕を切り落とせと回答する。

バグなのかバグでないのか人には判別ができない。

その時、人はどう決断をすれば良いのか、因果律からの思考方法ではその解決は見出せない。

Co2、AI、私たちは解決のできない異なる問題に直面をしている。

三位一体。

神とイエスは対立をしている。

その対立の中から神、世界の秩序を浮かび上がらせた。

異なるもの、矛盾、答えの見えない課題。

私たちが三位一体を信じるとは、これらの課題を重ね合わせることに挑むこと。

何かを否定するのではない。

全てを受け入れ、全てを愛して、それらを重ねていく。

必ず私たちのまだ知らない「良い世界」が現れると信じて重ねていく。

三位一体の信仰。

今、求められている。

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

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