5月2日 礼拝

伊藤大輔牧師

マタイ福音書5章43ー48節

「心構え」

という話を先週した。

身体、プライド、富、時間、

それらを人は大切と思っている。

主イエスは、それらは表象に過ぎない。

むしろ心を惑わすものだと指摘する。

それを求める者があれば「与えてやれ」と言う。


「敵を愛する」

キリスト教の教えで誰しもが戸惑う言葉。

だが「心構え」があれば、この言葉に戸惑う必要はない。


敵とは何か。

何をしたら敵なのか。


私の富、身体、大切なもの。

それを奪おうとする者を私たちは「敵」と言う。

だが、その「大切なもの」は本当に大切なのか。


身体は私にとって最も必要なもの、と考える。

ユダヤ・キリスト教はこの身体も含め大切なものについてある考えを持っている。

神が与えてくださったもの、それを神が持っていくというのになんの不満があるのか。


神が完全であるように、私たちも完全でありなさい、と説く。

完全とは何か。

不足もなく、余計なものもない。

それが完全であろう。


大切なものは神がすでにいつも与えてくださっている。

私から去っていくもの。

これからは必要のないもの。

私の体も神が必要でないとお決めになれば、それを持っていかれるであろう。


それでも私に大切なもの

「心」

「霊」

「信仰」

それは何があっても奪われるものではない。


ならば敵が興味を抱いているもの。

それは大したものではない。

「大したものでもないもの」に心奪われてしまっているもののために祈る。

自然なことではないか。

そのものも神に造られたもの。

そのものを大事にする。

愛する。

それも自ずと生まれてくるのではないか。


敵はもはや敵ではない。

無敵に人はなれる。


喜怒哀楽

それらは心が乱れている時のもの。

感情に心を乗っ取られない。


真の心を見出せれば、不足もない、余計なものもいらない、

私の姿を見つけられる。


神が造った完全な「私」を知るものになる。


「私」を求める一週間を始めたい。



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