5月9日 礼拝

伊藤大輔牧師

マタイ福音書6章1-4節

私たちは心奪われてしまう。

富、プライド、時間

それらは表象のもの

私に付随しているもの

それを私自身と勘違いして心奪われてしまう。

勘違いして「感情」に振り回される。


「人からの評判を求めるな」

今日の聖書でイエス様が語っていること。

これも同じこと。

人の言葉、評価に心が奪わる。

私の周囲で起こっていることと、

私自身を混同する。

周囲は私ではないし、私にはどうすることもできないもの。

だからそれらを気にしない。

感情の原因にしない。


だが一方で他者のために尽力をすることは求められる。

他者を愛する。

それが大切な掟ともされている。


他者を大切にすることと

他者に心を奪われないこと

どうやって両立させるのか。


今日は母の日。

南北戦争で働いた看護師アン・ジャービス。

その娘アンナが、亡くなった母を記念して教会で花を配ったことが始まりとされている。


母を大切にする。

これは大切なこと。

だが、その一方で誰しもが経験する。

母に心を乗っ取られてしまうこと。

母が家族が原因で感情的になること。


他者を大切にすることと

他者に心を奪われないこと

どうやって両立させるのか。


「人の評価に心を持っていかれるな」と語るイエス様がこれに続いて語ったこと。

「隠れたことを見ておられる神がいる」


私たちは神様の大きさを間違えてはならない。

親切な人、強い人、その中の一番立派な方が神様ぐらいに捉えるのはその大きさを間違えている。


大きく広々としている方。

大地よりも広く

海よりも

この地球より

宇宙より広く大きい。

何とも比較できない大きく広い方。

その神があなたを知っている。

私を見ている。


なぜ私たちは心が奪われてしまうのか。

何が一番大きいのか、分かっていないから。

一番、大きい者が分かっていれば、誰から何をされても全ては小さなもの。


アン・ジャービスを覚えることがどうして母の日になったのか。

彼女の働きが小さいものに心奪われていなかったから。

南軍、北軍、その所属など小さいこと。

そんなものに心奪われず誰であれ治療した。

こどもたちが引き起こす様々なこと。

そんなものに心奪われずこどもを愛し続ける。


何にも影響されない「愛」を母を通して私たちは知る。

その時、私たちは覚えていなければならない。

母の愛に感謝をすることと

その愛よりも更に大きな愛があることを。


他者を大切にする。

他者に心を奪われない。

どうやって両立させるのか。


大きな方を見上げる。

広々とした方が私を見ている。

大きく広いものが分かれば全ては小さなことになっていく。

感謝すべきことに心から感謝し

避けるべきことをきちんと避ける。

その区別が生まれてくる。


愛しながらも心を奪われない。


神を正しく知ることから始まっていく。



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