大水の上への派遣

3月12日  

詩編77編17節—21節
ヨハネの黙示録7章9節−17節       森下静香神学生

3.11から6年。今日は犠牲者、避難地にいる方々を覚え御言葉に聞きたい。

「深淵」とはユダヤ教の概念で死と悪霊の故郷。その深淵が神におののく。大水も神を見て身もだえする。地はおののき、震えた。

天にはヨハネの見た幻。あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、誰にも数えきれないほどの大群衆。この幻は創世記におけるアブラハム契約の具体化。あなたの子孫は星や砂のようになる。アブラハムの霊的な子孫として、神の契約が成就、数えきれない群衆となって現われる。大群衆は神と小羊に向かって大声で賛美する。「救は、玉座に座っておられるわれらの神と、小羊からきたる。」

「救い」と訳されているギリシャ語は「解放」「安全」の意。神は信仰者を救い、大きな苦難、迫害の中から安全に連れ出される。例:「堤岩里事件」。韓国の23人のキリスト者が焼討ちにされ殉教。神は奇跡的に一人の農婦を証人とされた。教会は復活。

信仰者はその衣を小羊の血で洗い白くする。衣を白くするのは、キリストの血。しかし、信仰者の真実さも要求される。小羊の血で白くされた者のみが、神の最終的な王国にふさわしい者。ヨハネの幻は、神の信仰者への守りを語る。贖われた者の行く末を語る。私たちは礼拝によって神と人へ仕えるものとされる。礼拝の一時間は私たちの信仰生活の中心である貴重な時間。

神は大水の中に道を作られる。モーセとアロンがイスラエルの民を率いたように、私たちを救いの道に導かれる。教会という羊の群れとして。この群れにはまだ見ぬ大勢の人々が含まれる。なぜなら天でのヨハネの幻は、誰にも数えきれないほどの大群衆。とりなしの祈り。信仰者には他の人の救いを祈るという特権が与えられている。主は大水の上に私たちを派遣される。主のお守りの中、私たちは安心して一歩を踏み出せる。

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

渋谷区代官山の地に半世紀。本多記念教会は、青山学院大学初代日本人院長『本多庸一』を記念して、1953年に代官山にて創立された教会です。私たちは初めてのあなたを歓迎致します。

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