急いで降りてきなさい

4月30日

ルカによる福音書19章1ー10節  森下静香神学生

「お帰りなさい」という言葉は、教会に来たすべての人にふさわしい言葉。

主イエスは、ザアカイに言われた。

「急いで降りてきなさい。」

急いで降りたら危ないのでは。なぜゆっくりではなく、急いで降りてと言われたのか。

理由は書かれてないが、ザアカイは言われた通り、急いで降りて、喜んでイエスを迎えた。


救いがこの家を訪れた。

ザアカイは元々アブラハムの子孫、神の家族。迷い出ていたが、いるべき場所に戻った。                                   

い稲妻の光によるパウロの回心を思わせるようなスピードで、

主イエスはザアカイに会いに来られた。

通り過ぎようとする短い間に、積極的に言葉のボールを投げかけられた。

主イエスの直球な物言いをザアカイはしっかりと心でキャッチした。


いいちじく桑は人をだます木。

実を持たないのに、持っているかのように見せかける。

偽り、暗闇、混沌の世界。

そこがザアカイの隠れていたいちじく桑の木の上の世界。

そこから「急いで降りてきなさい」と主イエスは言われた。


ここの後、イエスはエリコからエルサレムへと向かう。

ザアカイとイエスの立場は逆転する。

ザアカイが木から降り、イエスが木に登られる。

ザアカイの家に救いが来て、イエスはすべての人の罪を贖うために十字架に登られる。「急いで降りてきなさい」。急いで降りたら危ないと思うか。実は逆で、急がないと危い!

イエス・キリストの救いは神から私たちへの無償のプレゼント。

私たちのすべきことは両手を差し出し、主イエスの救いを受け取る決心をすること。


イエスは今日この礼拝の只中におられる。

私たちの中に入って来られたキリストと共に、私たちは家路につく。

主の救いはプライスレス。

値段がつけられないほど高価なもの。

今日あなたが受け取るべき恵み。

「急いで降りてきなさい」。

それは、二千年を越えて貫かれた主イエスの愛と恵みに満ちたあなたへの個人的な呼びかけなのである。

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

渋谷区代官山の地に半世紀。本多記念教会は、青山学院大学初代日本人院長『本多庸一』を記念して、1953年に代官山にて創立された教会です。私たちは初めてのあなたを歓迎致します。

0コメント

  • 1000 / 1000