「約束を信じて」

使徒言行録1章1-11節  

使徒言行録を読み始めます。

ここに記されているのは教会の始まりです。

ただし、この物語は一宗教の記録を記そうとすることが目的ではないようです。

神が始める。

新しいものが始まる。

教会を一つのモデルとしてすべての始まりを語る。

世界の始まりを語ろうとしているのが使徒言行録です。


 主イエスは弟子たちに約束をします。

「聖霊が降る」と。

聖書は水の洗礼と聖霊による洗礼と二つあると語ります。

水の洗礼。

人から人になされるもの。人の交わり、ぬくもりを伝えていくものでしょう。

人によって伝えられるもの。


一方、聖霊は突然やってきます。人の媒介を必要としない。

神から直接、与えられるものです。


人からのもの。

神からのもの。

二つで成り立っているのが教会、この世界です。


では、聖霊が降るとはどういうことでしょうか。

これは復活した主イエスが弟子たちに成した約束です。

主イエスと弟子たち。

裏切った、裏切られた関係です。

弟子たちはもう二度と主を愛すること、それはも許されないと思っていたでしょう。

弟子たちに主が現れる。

愛は終わらない。

愛を諦める必要はない。


 聖霊が降ると何が起こるか。

ガリラヤの人たちが色々な国の言葉で語り出した。

聖霊が降ると苦しんでいる人を助け出した。

聖霊が降ると異国の人と想いが通じ合った。


聖霊が降ると何が起こったのか。

目の前の人を放っておけなくなる。

目の前の人を何とかしたくなる。

聖霊が降ると敵と思い込んでいた者と交わりが生まれる。


聖霊が降ると何が起こるのか。

愛することができる。

愛が始まる。


復活の主は弟子たちに愛することの連続性を伝えた。

聖霊も愛の果てしない広がりを伝えた。

水の洗礼。

人から人に確かに伝えられる交わり。

それも愛。


教会はどうやって始まるのか。

世界の始まりには何があるのか。

愛がすべての始まりになっている。

世界を愛し続ける。

敵をも愛せる。

愛に不可能をない。

それが聖霊の力。

教会は、それを信じ、世界の真の姿を現していく。 

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

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