5月28日 主日礼拝

5月28日 主日礼拝
礼拝説教
伊藤大輔牧師

使徒言行録2章1〜13節

ペンテコステ。
旧約の預言者が、主イエスが、目指しているものが実現した日。
主イエスが天に上げられて残された弟子たち。
その弟子たちに聖霊が降り注がれ、彼らが他国の国の言葉で語り出す。
他国。
国。
こちらとあちら。
境界線がひかれ「違う」が確定した世界。
神が創った世界の始め。
造られたものはすべて神の心に適ったものだった。
人もご自分に似せて創っている。
すべてが、神の思い通りの世界。
神と世界。
すべてが同じだった。
そこに蛇がやってくる。
「お前には足りないものがある」
「木の実を食べると神のようになれる」
人が受け取った蛇のメッセージ。
自分と神は違う。
「ここ」と「あそこ」
「こちら」と「あちら」の世界が始まった。
「こちら」と「あちら」
本当の世界ではない。
人が思い込んだ世界。
だが、人はこれが真実だと思い込み、この「境界線」のある世界に固執をする。
ペンテコステの日に起こった出来事。
弟子たちが他の国々の言葉で語り出す。
「こちら」のものが「あちら」の言葉を語る。
「こちら」「あちら」
話ができる。
「こちら」「あちら」
本当はつながっている。
本当は同じもの。
天地創造の世界の始まりが帰ってきた。
世界には境界線はない。
世界は同じ。
ペンテコステの日に起こった出来事。
2000年前に起こったもの。
だが、これはその後、世界中で問われている続けている。
争い、戦争、「こちら」と「あちら」の世界の分断。
その世界でキリスト者は神を信じるものは「こちら」と「あちら」は同じと信じてきたか。
過去だけではない、近い将来、私たちは「こちら」と「あちら」をどう考えるか問われる現実に直面をするかもしれない。
昨今、話題の「生成AI」
著作権、正確性、コピーとオリジナルの見分け方等々が課題として取り上げられている。
専門家に聞いてみた。
「生成AIの問題は何か」
メディアで取り上げられている問題は遅かれ早かれ解決策は見つかる。
ただ「生成AI」がAIどうしで対話をし始めたら何が起こるか誰も予測がつかない。
人を介さない、全く違う世界を彼らが生成していくかもしれない。
「あちら」の世界が誕生する。
世界中を駆け巡っている600兆ドルはどうなるのか。
現金化したくても世界にある貨幣は10分の1も対応できない。
ほとんどがネットの中にある数字。
それを彼らはどうしようとするのか。
核のボタンは最後の最後は見識のあるものに委ねられ1945年以来、人に向かっては使用されていなかった。
それを彼らはどうしようとするのか。
私たちが経験したことのない「あちら」側が誕生する確率は低くはない。
その世界に対して私たちはどうするのか。
「こちら」「あちら」と境界線を引いて睨み合うのか。
私たちが今後、出会うかもしれないAIの世界。
それはイスラエルがバビロニア、ローマと出会った時の衝撃と似ているのかもしれない。
イスラエルは戦争でバビロニア、ローマには敗れた。
だが、そこで培われた宗教は「こちら」と「あちら」は同じだとの世界観に至った。
AIが作り出す世界は私たちが恐れなければならない世界なのか。
ことによると私たちが失いかけている「誠実さ」「公平」「正義」「真実」それを彼らは見事に実現をするかもしれない。
人に出来なかったエデンの園を作り出すかもしれない。
知能は一体何を作り出すのか。
知能とは何か。
知能は悪なのか善なのか。
AIは私たちに真実を告げてくれるかもしれない。
ペンテコステの物語。
過ぎ去った話ではない。
今の話。
これからの話。
私たちの経験を超えたものが現れた時、
私たちはそれを「あちら」とするのか
「こちら」と考えるのか。
聖書の問いの前にいつも私たちは立たされている。

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