苦難の先
2018年7月8日
使徒言行録11章19-30節
使徒言行録の記す教会の記録。
教会の始まり。
そこでは聖霊が働いている。
聖霊は何をしたのか。
ステファノの殉教をきっかけに教会への迫害が始まった。
教会が混乱する。
隠れるもの、
逃げるもの、
信仰を捨てるもの。
様々な反応を引き起こす。
その中のある者たちはエルサレムを離れ遠い北の町アンティオキアに避難する。
最初、何も語らなかった彼らはではあったが
時期を見てギリシア語を話す人々に福音を宣べ伝えた。
その結果、多くのものがイエス・キリストを信じるようになる。
その出来事を聞いたエルサレム教会はバルナバを派遣する。
バルナバはその際サウロを伴いアンティオキアに入る。
バルナバ、サウロ、この二人の働きにより教会はますます盛んになる。
ちょうどその頃アガポという霊に満たされたものが大飢饉の起こることを予告する。
果たしてその通りに実現した。
アガポの予告を聞いていたアンティオキア教会には備蓄があったが、
エルサレム教会は飢饉の被害をそのまま被る。
後からできたアンティオキア教会であるが、
この時にエルサレム教会に支援の手を差し伸べる。
最初の教会の様子を使徒言行録は書き記す。
聖霊は何をしたのか。
境界線を越えていく。
異国のアンティオキア。
そことエルサレムとの間には境界線はない。
教会を迫害していたサウロ。
教会と自分は違うという境界線があった。
それがいまや取り払われている。
境界線を越える。
それは表現を変えれば、このようにも言えよう。
新しくする。
新しい教会。
新しい仲間。
このアンティオキアで教会は「キリスト者」と呼ばれるようになった。
新しい名前。
聖霊は何をなすのか。
新しくする。
それが聖霊の働き。
そして、その働きは今も決して変わることはない。
今も聖霊は新しいことをなしている。
もし新しいことが生まれていないのだとしたら
それはわたしが聖霊を押しつぶしているから。
エデンの園では神の言葉に逆らい、
主イエスを十字架にかけたのが人間。
人間には神をつぶす力が与えられている。
私たちの内なる聖霊。
耳を傾け、共に歩む。
新しいことが始まっているのが見えてくる。
聖霊は何をするのか。
世界を、わたしを新しくする。
常に新しい永遠の命。
聖霊が変わらずなしていること。
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