12月31日 主日礼拝

12月31日 主日礼拝
礼拝説教
伊藤大輔牧師

ルカによる福音書2章8〜21節

「今日、あなた方のためにメシアが生まれた」
天使が羊飼いに告げた言葉。
人が期待をしているもの。
待っているもの。
それが今日だ。
「よかった」と思えるもの。
「よかった」と思える時
現代に生きる私たちも待っている。
「メシアが生まれる」
この期待、この言葉はこれまでもあった。
言葉としてあった。
天使という特別な存在が語ったとは言え、言葉は同じもの。
聴き慣れていたもの。
ただ、天使の言葉はこれで終わりではなかった。
「行って、見てこい」
その足で、その目で、その手で確かめてこい。
言葉
人からのもの。
どんなに良いものも、
どんな成功事例も、
人の言葉であれば、それは自分のものではない。
見る、聞く、触る
それは私の体験。
それを人に伝えることができなくとも、そこで起こったことは私が知るもの
私のもの
「行って、見てこい」
あなたのものにしろ。
自分のものにしろ。
あなたのためにメシアが生まれた。
よかったと思えるもの。
成功、評価、様々ある。
どのようなものであるにせよ「よかった」と心から思えるもの。
クリスマスの物語は私たちに伝えている。
「あなたも行って、見てこい」
羊飼いたちは言っている。
天使が言ったことは何もかも本当だった。
行って、見てこい。
何もかも本当だから。
私たちはどうすれば「よかった」と思えるものと出会えるのか。
これまで私たちが学んできたこと。
あなたは地の塩、世の光。
本当の自分に出会う。
それは自分に貼り付いている自分以外のものをはがし落とすこと。
自分以外のものに心を持っていかれないこと。
羊飼い。
羊の群れの番をするのが最優先の仕事。
それであるにもかかわらず
「さあ、ベツレヘムへ行こう」と決意する。
自分の本当にしたいこと。
しなければならないこと。
羊を置いてでも、仕事を離れてでも
しなければならないこと
したいことがある。
自分が聞いた言葉を確かめる。
「よかった」と思うものを確かめたい。
どこに行けば良いのか。
創造物語は語っている。
神が世界を造った時、
神は世界を見て言っている。
「これで良い」と。
「よかった」と思うもの。
どこに行けば良いのか。
ここにある。
世界はそういうところ。
良いものがあるところ。
割礼の日
幼子はイエスと名付けられた。
これは胎内に宿る前に天使から示された名。
子どもの名前は何時つけるのか。
生まれてから。
妊娠が分かってから。
子どもの存在が明らかになってから。
結婚もしていない。
妊娠もしていない。
それでも名前は決まっている。
何も起こっていない時から神のわざは始まっている。
何もなくとも神はもう決めている。
この世界は良い。
マリア、ヨセフはイエスと名付ける。
羊飼いは天使の言ったことが何もかも本当だったと知る。
言葉にただ従う。
言葉が本当だったと知る。
行って、見てこい。
見て、聞いて、触って、確かめられる。
本当だったんだ。
この世界は良いところだったんだ。
さあ、ベツレヘムへ
私が聞いた神の言葉
私が神から示されたところ
私だから分かるところ
さあ、ベツレヘムへ

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