2月11日 献堂式・内覧会

2月11日
献堂式・内覧会
【式辞】
伊藤大輔牧師

新しい会堂が与えられた。
ここに至るまでに、何度も教会とは何か
礼拝堂とは何かを話し合ってきた。
会堂とは何か。
神の国を表すところ。
では神の国とは何か。
これについて聖書から明確な「かたち」を得ることは難しい。
ただ、神の国を知る手がかりはある。
天地創造の物語。
神が世界を造る。
ここに天国の手がかりがある。
創世記の天地創造の記述。
神は六日間かけて世界を造っていく。
言葉で造っていく。
神が言う。
それは、「そのようになった」と結ばれる。
できたものを神は見て「良し」とする。
その繰り返しで世界は出来上がっていく。
神は言う
そのようなった
良しとされた
ここにあるものは何か。
世界観がある。
神はこの世界を「良し」としている。
この世界
それは良いところ。
ならば「良い」とは何か。
神は言う
そのようになった。
ここに「良い」が語られている。
世界は神が言った通りになった。
それは神の思い、神の心がそのまま世界という形に現れでているということ。
世界は神と同じ。
世界は神の心を鏡に写したかのように神そのものが反映されているところ。
神と世界が同じ
対称性
良い
とは対称性があるということ。
創世記の3章で人は蛇に唆される。
お前は不十分。
お前は神とは違う。
自分は同じではない。
非対称性が心に生じた時、人は執着を始める。
自分の補うもの
自分を補強してくれるもの。
自分ではないもので自分を造ろうとする。
自分と同じものではないもの、非対称性。
人はこれを目指している。
自分でない「富」「名声」「権力」「地位」
自分でないものを身に付け非対称になることが人生の目的になっている。
パウロの後期の手紙、フィリピの信徒への手紙
ここでパウロは敵の存在を語る。
自分に味方するもの
自分を苦しめようとするもの
そういう存在があることをはっきりと語る。
そしてこう言う。
それが一体何だと言うのか。
「どちらでもいい」と。
これに続きパウロは「生きる」「死ぬ」を素材に語り出す。
そして、どちらを選んで良いのか分からない、と語る。
どちらも同じ
どちらでも良い
世界とは何か
同じ
対称性のあるもの
パウロがたどり着いたものは何か
どちらも同じ
どちらでも良い
対称性
本多記念教会の礼拝堂
正八角形の対称性を有している建物です。
私たちは忘れてしまう。
自分が神に似ているものであることを
神と等しいもの
対称性のあることを
世界が神の心を表していることを
神と対称性であることを
世界が良いと言うことを
私たちは忘れてしまう。
この世界は対称性で出来ている。
正八角形の礼拝堂。
世界の本当の姿を思い出す
神の国を思い描く
その礼拝堂で私たちはこれから礼拝を捧げてまいります。

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

渋谷区代官山の地に半世紀。本多記念教会は、青山学院大学初代日本人院長『本多庸一』を記念して、1953年に代官山にて創立された教会です。私たちは初めてのあなたを歓迎致します。

0コメント

  • 1000 / 1000