5月11日 主日礼拝・母の日

5月11日

主日礼拝・母の日

礼拝説教

伊藤大輔牧師

使徒言行録12章1〜19節

ペテロは捕らえられる。

牢に入れられるが、天使の助けによって、そこを出る。

仲間のもとに帰るが信じてもらえない。

扉の外で声を上げる。

ペテロの声を聞いた女性。

弟子たちに扉の外にペテロがいると告げる。

だが誰も信じない。

イエスの復活と同じ構造。

出てこられるはずのないところから出てくる。

それを女性が支えるが、弟子達はそれを信じない。

表面の登場人物は異なるが構造は同じ。

同じ構造がなぜ繰り返されるのか。

復活物語は一度だけのものではない。

過去のものではない。

これまでも起こっている。

これからも起こっている。

今も起こっている。

物語の登場人物達。

イエスの復活が、ペテロの帰還が信じられない。

闇に飲み込まれたもの。

それが帰ってくるとは信じられない。

私たちも同じ。

どうしてか。

闇が世界の支配者だと思っている。

闇に飲み込まれたら、そこから出る事はできないと思っている。

それが本当の世界か。

聖書が示す世界とそれは違う。

神が造った世界。

光あふれ、良いとされている世界。

闇は支配などしてはいない。

今日は母の日。

誰しもが母から生まれてきた。

時間に限りがあるにせよ、

母は生まれてきた者を「良い」者として受け入れている。

私たちは「良い」から始まっている。

世界も、私たちも同じ。

「良い」で始まっている。

「愛」で始まっている。

闇からの始まりではない。

良いからの始まり。

そこが人の、私の、世界のあるところ。

復活は一度だけの物語ではない。

これまでも、これからも、今もある物語。

良いが

愛が

世界を造っていく物語。

それは私の物語。


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