5月18日 主日礼拝

5月18日 主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師

使徒言行録12章20〜25節

ヘロデ王とはどんな人物か。

ペテロを捕らえ牢に投獄するが

それが脱走される。

ティルス、シドン、二つの町とヘロデは対立する。

それを抑え、自分への賛同を強要する。

ヘロデは何を見ているのか。

人を見ている。

そもそもペテロを捕らえたのも、人々が喜んだから。

反発をした者たちにも称賛の言葉を押し付ける。

人からの称賛、それがヘロデの主眼。

聖書はこのヘロデの行動を表する。

神に栄光を帰していない。

ヘロデは神を見ていない。

人を見ている。

これをもっとほどくとどうなるか。

神と人

何が違うのか。

分かる、

話せる、さわれる、情報を得られる。

見えない

言葉、声を聞いたことがない。

分からない。

ヘロデは何を大事にしていたのか。

分かるものを大事にしていた。

分からないを疎かにしていた。

私たちはこれを不思議なこととは思わない。

分かるを大切に、分からないには嫌悪感さえ覚える。

自分についても同じ。

自分について分かると思っている。

自分のことは自分がよく知っていると思いたい。

だが分かるとは何か。

もう分かっているもの。

すでに獲得されたもの。

そこには新鮮さはない。

厳しくいうなら「分かる」は死んだもの。

分からない

自分の中に収まらない。

落ち着かないもの。

生きている、命と同じ様相を持っている。

分かる、分からない

この価値基準を見直す必要があるかもしれない。

分かるは終わっている

分からないは未来につながっている。

神は分からない。

それに不安を覚える必要はない。

人の脳に収まらないだけ。

人の思いを超え

予定、計画を超え

もっと面白いもの、もっと楽しいもの

それが私たちを取り囲んでいる。

分からないを大切にする。

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