12月27日　礼拝

主日礼拝

伊藤大輔牧師

ヨハネによる福音書1章1ー5節

「言によって世界ができた」

ヨハネのクリスマスの物語。

世界は、人は「言」によってなった。

ヨハネの世界理解。

さらにこの「言」は光となって闇の中に輝き、闇は光を理解しない、という。

闇は「言」が造ったものではない、

だとすれば「闇」は存在していないものとなる。

闇はあると、私たちは言う。

だが聖書は「闇がある」と言っているのはあなたたちだけだ、としている。

世界とは何か。

闇とは何か。

ヨハネ福音書は「肉によらず」「霊によって」人は生まれると言う。

私たちは誰しも「肉」によって生まれた、と認識している。

それは私たちには「原因」があると思っているから。

世界に存在しているものには、原因があると思っているから。

ヨハネは「人は霊によって生まれる」と言う。

霊とは何か。

「霊は思いのままに吹く」と主イエスの言葉として福音書は記す。

霊の始まり、終わりは定かでない。

ヨハネ福音書が用いる「言」。

原語の「ロゴス」には第一原因との意味がある。

「第一原因」それは原因を持たないものという意味。

原因とは結果から外せないもの。

私という結果を生み出した原因は私から外せないもの。

結果は原因に支配されている。

世界にある全てのもの、

人も、私も原因を持っている。

支配に中にいる。

人はロゴスによって生まれた。

始まりも終わりも分からない霊によって生まれた。

これを繰り返すヨハネが伝えたいこと。

支配のもとにいない。

自由。

それが世界。

2020年感染症と直面をしてきた一年。

感染症に常に囚われていた。

ただ、人は何にも支配をされないものとして造られている。

感染症はじめ社会の課題と向き合いつつも、それらに支配される必要はない。

ありもしない「闇」がなぜあると思われるのか。

支配が私を覆っていると思うから。

私は何にも依存、支配されずに存在しているものと忘れてしまっているから。

ロゴスに造られた世界、私。

恵の中にいる。

闇はどこにもない。

2021年

喜びと感謝を持って歩み出したい。

本多記念教会

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