2月27日 主日礼拝

2月27日 主日礼拝
礼拝説教
伊藤大輔牧師

マタイによる福音書12章1ー8節

戦争が始まった。
戦争を起こしたロシアの西の出口はウクライナ。
東の出口は日本。
私たちの国は戦争を起こす国と隣り合わせになっている。
聖書は戦争を知っている。
戦争を生み出す人の心を語っている。
アダム、エバ。
自分には足りないものがあると思い込む。
「自分以外の何か」が必要だと信じ込み執着する。
木の実を食べてしまう。
カイン。
「自分以外の何か」が自分に不利益を与えると思い込む。
「自分以外の何か」を排除しようと頑なになる。
弟のアベルを殺害する。
聖書の神話はおとぎ話ではない。
人の心の真実を語る。
国の主権が奪われる。
奪おうとしている者に私の正義を見せつける。
自分の領土を取り返す。
自分を評価しない者たちに存在意義を示す。
戦争を引き起こす人の心にあるものは「自分以外の何か」に振り回されていること。
アダム、エバ、カイン、そして今の我々は自分以外の何かに心を奪われ振り回されている。
イエスの時代の律法学者、ファリサイ派の者たちの心も同じ。
自分以外の「神の教え」と称されるもの。
これに振り回される。
神が求めるものは憐みであって、いけにえではない。
この意味が分かるか、と主イエスは問う。
「いけにえ」
自分以外の何か。
教え、儀礼、習慣、常識。
自分以外の何かが私を支えると信じ始めると「いけにえ」が必要だと思い始める。
誰かの命を奪うことが私の命を守ることだと信じこむ。
自分以外の何か。
肩書き、経験、経済力。
自分以外の何かが大きくなれば自分は立派だと信じたい。
だが、神はそんな物に注目してはいない。
荷物だと言う。
そんなものは捨てろと言う。
自分以外の何かを捨てられれば、本当の自分が見えてくる。
自分の塩味、光が見えてくる。
私の使命が見えてくる。
神が求める「憐み」「愛」
それは人に言われて始められるものではない。
「愛せよ」と言われて、愛せるものではない。
自分以外の何かによって始まるものではない。
自発でしか生まれないものがある。
自分からしか始められないものがある。
神はそれを見ている。
それを待っている。
私の塩味、私の光。
戦争が始まった。
あの国がこう出てきたから、こうしよう。
核を持とう。
憲法を変えよう。
必要なのかもしれない。
だが、自分以外の何かに心が振り回されての選択ならば、戦争を生み出す心となんら変わらない。
争いしか続けられない。
聖書は戦争を知っている。
あなたは地の塩、世の光。
何にも乗っ取られていない心で見つけるあなたの使命を果たせ。
それが戦争と違う世界を築く。
平和を作る。
聖書を読む者の正念場が迫っている。
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