3月27日 主日礼拝

3月27日 主日礼拝
礼拝説教
伊藤大輔牧師

マタイによる福音書12章33-37節

自分のしてきたことしか自分には返ってこない。

良いものを納めた蔵から出すものは良いもの。

悪いものを納めた蔵から出せるものは悪いもの。

当たり前のこと。

良い木は良い実をつける。

悪い木は悪い実をつける。

行ったこと。

語ったこと。

その結果を人は引き受けざるを得ない。

主イエスは当たり前のことを言う。

当たり前だが、私たちは戸惑う。

「良い」とは何か。

「悪い」とは何か。

世間で言われる、常識が「良い」なのか。

主イエスは当時の常識、律法を破って平気でいた。

「良い」は常識ではない。

ならば「良い」は何か。

自分の信じたことを実行することが「良い」なのか。

ウクライナで起こっていることは自分が正しいと信じている大統領が起こしている戦争。

自分の信じたものを行うことが「良い」ではない。

ならば「良い」とは何か。

主イエスはこの答えをすでに明確に語っている。

マタイ福音書を読み進んできた私たちはこの答えを知っている。

あなたは地の塩、世の光。

私の塩味、私の光。

神様から与えられた私の賜物。

それを見つけ、磨いていく。

だがそれは容易なことではない。

他者からの評価、評判、言葉に私の心は簡単に揺れ動く。

富に、権力に、名声に心奪われていく。

私から心が離れ、私以外のところに心が彷徨い出る。

そうなれば塩も、光も見つけることができない。

私は自分を見つけることができない。

他の誰かに乗っ取られた私はもはや私ではない。

NATOが約束を守らない。

かつてのソビエト連邦は立派だった。

今回の戦争がそういう動機からもしなされているとしたら、それは塩でも光でもない。

NATOに心を奪われ、過去の栄光に心が支配されている。

不自由な心は平和を生み出せはしない。

地の塩、世の光。

何にも頼らず、支配されない。

自由な心だけがそれを見つけることができる。

「良い」とは何か。

自由な心で自分の賜物を知り、それに忠実に従い果たすこと。

「悪い」とは何か。

他者に依存し、支配され、不自由の中で自分を失っていくこと。

本多記念教会は現会堂と今日で別れる。

私たちの歩みは良いものを蔵に収めた歩みだったのか。

本多記念ならではの使命を果たしてきたのか。

大きな節目の今日、そのことを振り返りたい。

そして、これからも私たちの塩味、光

それに忠実に歩むものでありたい。

裁きの日。

私たちの蔵の中から何が出てくるのか。

今日の私の心のあり方がそれを決める。

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