5月12日 主日礼拝

5月12日 主日礼拝
礼拝説教
伊藤大輔牧師

使徒言行録1章12〜26節

イスカリオテのユダがいなくなった。
仲間であったが、自ら命を絶って、この世を去った。
仲間のペテロはユダについて言及する。
厳しく、冷たい言葉でユダの存在、死について語る。
ペテロはユダがこうなることは神の定めだと言う。
一見冷たい。
だが、これはペテロの自らを納得させる訣別の宣言なのではないか。
ユダに対して、こうしておけばよかった。
あの時、こういう言葉をかけておけばよかった。
いくらでも後悔は生産できる。
それは他の仲間も同じこと。
皆がユダの死について自らの責任を感じていた。
ペテロは彼らの、自らの思いに決着をつける。
こうなるように決っていたんだ。
我らがどうしようと、どうにもできない。
これが神の決めたこと。
そして、一人を補充しようとする。
12人に戻そうとする。
12
彼らの文化圏の発想。
完全を象徴する数字。
不足をしていない。
余計なものもない。
それで整っているもの
12
一人を補充する。
世界に対する信念がある。
世界への希望がある。
世界は欠けていない。
世界はいつでも正しいもの。
良いもの。
創世記の世界観
神が世界を造る
その世界を神は見て「良し」という。
この世界は良いところ
ペテロたちはそれを信じている。
自分たちの集団は12になれるはず。
12でないはずがない。
教会とは何か。
12を表し続けるところ。
使徒言行録
教会の歴史を語る物語。
教会はいつも12だった。
12に欠ければそれを補って来た。
12で歩み続けてきた。
教会だけの話ではない。
世界も、私も12
完全なもの。
何かが欠ければそれは必ず補われる。
何かが貼り付けば、それは必ず洗い落とされる。
12になっていく。
12になる。
ペテロたちの間で
12に戻すための候補者が立てられる。
どちらのものにするのか。
くじを引く。
神の心はどこにあるのか。
くじは一人を指し示す。
12に戻す。
12にする。
12になる。
神が
世界がそれを望んでいる。
世界はそういうところ。
私はそういうもの
完全なもの
信じて進む。

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