6月2日 主日礼拝

6月2日 主日礼拝
礼拝説教
伊藤大輔牧師

使徒言行録 2章23〜42節

ペンテコステの日に起こったこと。
使徒たちが聖霊に満たされてそれぞれが外国の言葉を語り出す。
これに続いてペテロが説教をする。
この二つがペンテコステの日に起こったこと。
この二つはワンセット。
使徒たちが国々言葉を語り出す。
ガリラヤという同じ所の者が語り出す。
外国とはどこにあるのか。
ここでない所。
自分たちから離れた所。
離れている所。
こことは関係のないもの。
こことは結び合うことができないと思われていたもの。
同じもの、聖霊が与えられ語り出す。
一つのものから始まっている。
国、言葉、風習、文化
違うのか。
同じなのではないか。
こことあそこ
場所
そこに違いはあるのか。
ペテロの説教
イエス・キリストについて語る。
その際、ペテロはダビデを持ち出す。
ダビデ
イスラエルの理想の王。
イエス、ペテロの時代からおよそ1000年前のもの。
そのダビデがイエスを知っている。
イエスに励まされ、
イエスによって力を与えられていると語っている。
1000年もの開きがあるにもかかわらず、両者はつながっている。
時間は一方向にしか進まない。
時間は乱れる方に、混乱する方向にしか進まない。
過去、現在、未来の区別がある。
その区別は揺るがない、と私たちは思っている。
過去は変わらない。
未来も避けることのできないもの。
ペテロの説教の本質はどこにあるのか。
ダビデとイエスがつながっている。
過去と今がつながっている。
時間の区別がない。
過去は絶対か。
変えられないのか。
傷つけられた。
許せない。
それは確かに過去に起こった出来事。
だが、その出来事への理解、解釈は私の心が作っているものではないのか。
傷つけられて固くなった私の心が作っている理解、解釈なのではないか。
あの人が、あの国が、あの時、そういう振る舞いをしたのは、彼らも脅されていたから。
生きるためにした選択。
心をもし硬いものから、柔らかいものにすることができれば、自分が見ていなかった世界が見えてくるのではないか。
過去は絶対なのか。
時間は変わらないのか。
あなた方が罪人だと思って殺したあの男は実はメシアだ。
あなたの決断、あなたの選択、
それは絶対ではない。
過去は変えられる。
他の国の言葉を話し出す。
こことあそこはない。
場所
空間
それは一つだ。
区別はない。
今と過去
つながっている。
そこに区別はない。
時間、空間
時空
世界の要素。
ペンテコステの日に起こったこと。
世界について語っている。
「時間」にも「空間」にも違い、差異はない。
世界は同じ。
私とあの人
この国とあの国
過去、現在、未来
違いはない
同じ。
あなたの敵を愛せよ。
違うと思っているから「敵」がいる。
自分を愛せるように
他者を
敵を
愛せるはず。
世界が同じ
一つだと思えるなら。
ペンテコステ
イエスがいなくなって私たちだけの歩みが始まった日。
私たちの課題が示された日。
私たちが問いと直面させられた日
世界は違いで出来ているのか。
同じなのか。

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