1月19日 主日礼拝

1月19日

主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師

使徒言行録 9章36~43節

支配の中に人はいる。

時間、空間

その座標軸の中に人はいる。

そこから人は出ることができない。

8年間という時間。

床という空間。

物語は病人という設定になっている。

病人は「人」の抽象化。

それは私たち。

これに続く物語。

病気で亡くなったもの。

「死」

人を支配するもの。

人はここから抜け出ることができない。

使徒言行録は「支配」を私たちに気がつかせる。

「支配」の中にいるものはどうなるか。

悲しみ、つらさ、寂しさを味わっている。

この支配から人は出ることができないのか。

ペテロはこの者たちを立ち上がらせる。

支配から解放をしている。

どのようにしてか。

病気のものに語ったペテロの言葉。

「イエス・キリストが癒してくださる」

イエス・キリスト。

ここにはいない者。

今にはいない者。

それがいる、働いているという。

ペテロにとってのイエス・キリスト。

ここにいなくともここにいる。

今にいなくとも今にいる。

時間、空間に支配されていない。

正義、真理、愛。

場所が変われば変わるものか。

時間が過ぎれば変わるものか。

変わるのであれば、それは正義でも真理でも愛でもない。

時間、空間に依存、支配されないもの。

それが、正義、真理、愛。

イエスも同じ。

時空に支配されないものと出会うとどうなるのか。

希望が生まれる。

死んだタビタに対してペテロは言った。

「タビタ、起きなさい」。

イエス・キリストの名前を言わない。

イエス・キリストは時空に支配されない。

どこにいるのか。

私の中にいる。

私がイエス・キリストの体になっている。

聖餐式。

イエスを体の中に入れる儀式。

人は神の像。

神の体に私はなっている。

時空に支配されないものに出会うと世界に何が生まれるのか。

病気の者が癒される。

死んでいた者が立ち上がる。

止まっていたものが動き出す。

時空に支配されないものと出会う。

希望が生まれる。

教会とは何か。

神を信じる私とは何か。

希望を世界に示すもの。

人は、世界は、支配を乗り越えられる。

ここが終わりではない。

希望を表す。

私がしなければならないこと。


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