9月21日 主日礼拝

9月21日 主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師


使徒言行録17章16〜34節

アテネに到着したパウロは憤慨をする。

きらびやかな偶像が数多くある。

立派な神殿がある。

パウロの信仰、世界観。

神が始めた。

イエス・キリストがそれを完成させた。

はっきりとした世界観がある。

アテネの世界観。

新しいものを次から次に求めている。

神を次から次に作り出している。

満足しない。

満足を求めながら満足を得られていない。

パウロから見ればそれはボンヤリした世界観しか持ち合わせていないもの。

アテネの人々。

集めている。

言葉を、価値のあるものを、神を集めている。

それを同じ地平の上に集めて何を獲得すれば幸せになれるのかと、集め続けている。

同じ地平。

彼らの到達点、基盤。

人はいつかは死ぬ。

その経験を基盤にして幸せになると思われるものを集めている。

基盤をあたかもテーブルにして、その上に次から次に集めている。

次から次に集めても何が良いのか、何が必要なのか分からない。

パウロはそれをみてボヤッとしていると憤る。

復活。

パウロにはその信仰がある。

復活。

それはアテネの人々が基盤にしている「死」を打ち壊すもの。

基盤がなくなれば次の基盤が出てくるのか。

永遠の命。

それは終点のないもの。

終わり、ここまで、がないもの。

次の基底は出てこない。

どんなに集めても満たされない生き方は根底を設定している。

底、基底を前提にしている。

その基底、テーブルの上に何が並べられるか。

どれだけ良いものを並べられるか。

実行するがそれをどんなに繰り返しても何も出てはこない。

無駄なことに労力を使う。

ボヤッとした生き方。

パウロの世界観。

底などない。

基底などない。

答え、正解などない。

どこまでも進む。

進める。

行ける。

世界は良い。

定まった地平、奥底にあるテーブルの話ではない。

進み続けるものだけが味わえる世界。

世界は良い。

もっともっと良い。

まだまだ良い。

その良いの中を進みゆくもの。

信じるもの。

その者が真の平和を造り出す。

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