10月5日 主日礼拝

10月5日 主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師


使徒言行録18章18〜23節

「恐れるな、黙っているな、語り続けよ、私はあなたと共にいる」

パウロが聞いた神の言葉。

パウロの伝道旅行。

向かい風の中で始まった。

パウロの言葉を否定するもの。

パウロを捕らえては裁判権のある者に引き渡す。

パウロの弁明も聞かず鞭打たれ牢獄に入れられる。

他の町でも同様なことが繰り返される。

コリントの町でも同じことが起こる。

ユダヤ人はパウロを捕らえ地方総督ガリオンのところに差し出す。

「この男は世間を混乱させようとしている」と主張する。

パウロがこれに弁明しようとした矢先、ガリオンが口を開く。

そんなことに私は関わるつもりはない、と。

逆風の中を歩んできたパウロ

伝道旅行の物語を読んでいると、逆風が段々と弱まっていることに気が付く。

その極みがこのガリオン。

自分は関わるつもりはない。

それは裏を返せば、パウロを守り、励ましている。

追い風が吹いている。

この物語を読んでいて気が付くこと。

パウロの周りで世界が動いている。

世界がパウロに近づいてきている。

パウロは何を語っていたのか。

本当って、こういうことでしょ。

パウロはずっとそれを語っていた。

本当の人って、本当の国って、本当の世界って

こういうことでしょう、と語ってきた。

「神」「イエス」

本当を知るにはここを考えればすぐに分かる。

だから「神」「イエス」を語る。

それは自分の神が優れているの宣伝ではない。

神に、こちらも、あちらもない。

本当しかない。

だからパウロは外国に行く。

ユダヤだけに通じるものではない。

世界中どこに行っても通じる。

本当だから。

どこでも、いつでも変わらないもの、本当を語る。

世界はパウロに近づいていく。

ガリオン、地方総督、当然情報収集に怠りはない。

パウロのこともすでに知っていたと考えるのが自然。

そのガリオンがパウロを守る。

ここにはユダヤ、ローマ、そんなとこで区分されない「本当」があると思ったから。

世界は本当に近づいていく。

ライプニッツが二進法を発表した時、誰も見向きもしなかった。

そこから300年、今や「0」「1」で全てが動いていると言っても過言ではない。

世界は本当に近づいていく。

パウロ、ライプニッツの話ではない。

世界の本当。

誰でも見つけられる。

本当の私に私がなれば、誰も見ていない、本当を見ることができる。

本当を見つけ、本当を語る

世界は本当に近づいていく。

「恐れるな、黙っているな、語り続けよ、私はあなたと共にいる」

世界は本当の私が作っていく。

日本基督教団本多記念教会オフィシャルサイト

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